私たちが大切にしていること ― 認定NPO法人D×Pへの支援について
カグプロ
カグプロは、兵庫県芦屋市を拠点に、六麓荘・奥池・苦楽園をはじめとする芦屋・神戸・大阪の皆様に、欧州の高級ブランド家具の並行輸入販売と、下取り・買取サービスをご提供しております。
弊社代表の花田は、事業経営とはまた別に、日本の未来、そしてそれを担っていく次世代の若者たちに、深い関心を持っています。「自分たちの子どもや孫の世代が、希望を持って生きていける社会であってほしい」——そうした個人的な想いから、若者の孤立という社会課題に取り組む認定NPO法人D×P(ディーピー)の活動を支援させていただくことになりました。
理事長・今井紀明氏について
D×Pを率いる今井紀明氏は、1985年札幌生まれ。今井氏の歩みを語るうえで欠かせないのが、2004年、今井氏が高校を卒業したばかりの18歳のときに経験した出来事です。
当時、劣化ウラン弾による被害の実態を伝えたいという思いから、今井氏は紛争地域だったイラクへ渡航しました。しかし移動中、武装勢力に拘束され、9日間の拘束の末に解放されるという経験をします。これがのちに「イラク日本人人質事件」として広く報じられることになった出来事です。
無事に帰国した今井氏を待っていたのは、安堵ではなく、日本社会からの激しいバッシングでした。「自己責任」という言葉とともに、心ない誹謗中傷の手紙や電話が自宅に殺到し、家族にまで影響が及んだといいます。今井氏はその後数年にわたり対人恐怖症やパニック障害に悩まされ、家に引きこもる時期を経験しました。
そこから今井氏を再び外の世界へと導いたのは、高校時代の恩師や、進学した立命館アジア太平洋大学(APU)で出会った友人たちの存在でした。人に助けられながら少しずつ回復していく中で、今井氏は不登校や中退を経験した高校生たちと出会います。「自己責任」として社会から否定された自身の経験と、彼らが親や先生から否定されてきた経験が重なり、「生きづらさを抱えた若者のために何かできることはないか」という思いが芽生えました。
そして2012年、今井氏は仲間とともにNPO法人D×P(Dream × Possibility)を設立します。以来、「ひとりひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会へ」というビジョンのもと、理事長として今も現場に立ち続けています。
D×Pの主な活動
D×Pが対象とするのは、高校生世代に限りません。13歳から25歳までの、いわゆる「ユース世代」全体です。不登校・中退・家庭内不和・経済的困難・いじめ・虐待・進路未定・無業など、さまざまな事情によって安心できる居場所や頼れる人を失った若者たちに寄り添い、社会の中に新しいセーフティネットをつくることを目指しています。
LINE相談「ユキサキチャット」
全国の若者を対象にしたオンライン相談。困窮している若者には食糧支援や現金給付を行いながら、進路や就職の相談にも継続的に対応し、生活の安定に向けた長期的な伴走支援を行っています。繁華街でのユースセンター事業
家庭や学校で居場所を失い、大阪ミナミの繁華街に集まる若者たちのために、安心して過ごせるリアルな居場所「ユースセンター」を運営。個別面談のほか、病院や行政窓口への同行支援など、包括的なサポートを提供しています。AI相談事業「ミット」
自分の気持ちをうまく言葉にできない若者でも、安心して話せるAIチャットボットによる相談支援。通信制・定時制高校との連携事業
通信制高校の約4割、定時制高校の約3割が、進学も就職もしないまま卒業していくという現状があります。D×Pは生徒が安心して過ごせる居場所を校内に整え、食事提供や相談対応、成功体験を積む「チャレンジプログラム」などを通じて、生徒たちの次の一歩を後押ししています。仕事体験ツアー・パソコン寄贈プロジェクト
職場見学や仕事体験を通じて生き方や仕事についての理解を深める機会を提供するほか、経済的困窮や不登校の若者へパソコンを寄贈し、学びや仕事の選択肢を広げる取り組みも行っています。
D×Pの強み
D×Pの活動の強みは、オンラインとオフライン、両方の接点を持っている点にあります。インターネットを通じて、これまで支援の手が届きにくかった全国の若者と出会い、必要であれば大阪の拠点でのリアルな支援へとつなげる。一人ひとりの状況や年齢に応じて、単発ではなく長期にわたって関わり続けられる仕組みを構築していることが、他にはあまり見られない特徴だと感じています。そしてその根底には、理事長・今井氏自身が「誰かに助けられて再び前を向けた」という原体験があります。
私たちが提供できるのは、決して大きな支援ではありませんが、次世代を担う若者たちの未来のために、少しでも力になれればという想いで、今後もD×Pの活動を応援してまいります。
どうぞお気軽にカグプロまでお問い合わせください。