AD-CORE(エーディーコア)とは?40年続く「廃番にしない」日本家具ブランドの実力と評判
- Norifumi Hanada
- 8月12日
- 読了時間: 13分

高級家具選びで「海外ブランドと日本ブランド、どちらを選ぶべきか」と悩んでいませんか?「一生モノの家具投資だからこそ失敗したくない」「デザイン性と品質の両方を妥協したくない」そんな思いをお持ちの方も多いでしょう。
実は、AD-CORE(エーディーコア)は1985年から40年近く「一度商品化した製品は廃番にしない」という信念を貫き、日本の家具業界で独自のポジションを築いている注目のブランドです。イタリアモダンデザインと日本の職人技術を融合させた製品は、海外からも高い評価を受けています。
この記事では、AD-COREの魅力を深掘りし、なぜ「一生モノ」の家具として選ばれ続けているのかを詳しく解説します。読み進めることで、あなたの理想的な家具選びの判断材料が見つかることでしょう。
本記事のポイント
AD-COREの40年の歴史:「廃番にしない」哲学と永続性への取り組み
JIS規格3倍の強度:品質へのこだわりと独自の強度実験
3つのブランドライン:A-mode・AD CORE・NEO CLASSICOの特徴
代表作品の魅力:CHERVOチェアやZONAソファの設計思想
資産価値としての評価:専門買取での査定ポイント
AD-COREとは|1985年から続く日本のデザイナーズ家具ブランド
会社概要とブランドの歴史
AD-CORE(エーディーコア)は、株式会社AD CORE DEVISE(エーディーコア・ディバイズ)が1985年に設立した日本のオリジナル家具ブランドです。同社は1984年から国内生産にこだわり続け、現在では東京・広尾、大阪・心斎橋、名古屋・栄にショールームを構える注目の家具メーカーです。
注目すべきは、日本では数少ないデザイナーズブランドのオリジナル家具メーカーとして、社内のデザイナーが一貫して製品開発を手がけている点です。大手家具メーカーのような外部デザイナーへの依存ではなく、ブランドの世界観を統一して表現できる体制を築いています。
専属デザイナー瀬戸昇氏の哲学
AD-COREの製品を手がけるのは、専属デザイナーの瀬戸昇氏です。同氏は「美しいもの、人が暮らすスタイルを個性的にサポートするもの、時代のトレンドに流されないもの」という明確な理念を持ち、1984年から一貫して家具作りに取り組んでいます。
瀬戸氏が特に重視しているのは、**「どこにでもありそうで、どこにもない家具」**の創造です。これは一見矛盾するようですが、親しみやすさと独自性を両立させる高度なデザインアプローチを示しています。
「普遍的な製品作り」というコンセプト
AD-COREのアイデンティティは、**「どのような人にも歓ばれる普遍的な製品作り」**にあります。時代や背景、空間によって左右されない、いつの時代でも共通の価値を保てるような製品作りを目指しているのです。
この哲学は、流行に左右されやすい家具業界において非常にユニークで、長期使用を前提とした家具選びをする方にとって大きな安心材料となっています。
AD-COREが選ばれる3つの理由
一度商品化した製品は廃番にしない永続性
AD-COREの最大の特徴は、**「一度商品化した製品は廃番にしない」**という業界では極めて珍しい方針です。これは単なるマーケティング戦略ではなく、長きに渡り愛用してもらえる製品作りへの強いこだわりを示しています。
例えば、1986年に誕生したCHERVOチェアは、現在でも人気作品として販売され続けています。この継続性により、購入から数十年経過した後でも、同じデザインの製品を追加購入したり、部品交換によるメンテナンスが可能です。
一般的な家具メーカーでは、2〜3年でモデルチェンジを行うことが多く、「気に入った家具をもう一脚追加したい」と思った時には既に廃番になっているケースが珍しくありません。AD-COREなら、そのような心配は一切不要です。
JIS規格3倍以上の強度を実現する品質管理
AD-COREは美しいデザインだけでなく、品質面でも妥協を許さない姿勢を貫いています。特にチェアに関しては、独自の強度実験を行い、JIS規格の3倍以上の強度を確認できたもののみを商品化しています。
この厳格な品質管理により、日常使いはもちろん、業務用途でも安心して使用できる耐久性を実現しています。実際に、多くのオフィスや商業施設でもAD-COREの家具が採用されており、その信頼性の高さが証明されています。
強度実験では、座面への反復荷重テストや背もたれの耐久性テストなど、実際の使用環境を想定した多角的な検証が行われています。この徹底した検査により、「購入後数年で壊れてしまった」というリスクを最小限に抑えているのです。
イタリアモダンと日本の職人技術の融合
AD-COREのもう一つの魅力は、イタリアモダンデザインの洗練された美しさと、日本の職人技術の精密さを融合させた製品作りです。単純に海外デザインを模倣するのではなく、日本の住環境や生活スタイルに適合するよう、細部まで配慮されています。
デザイナーは図面上でデザインするだけでなく、実際に工場で家具職人とともに試作品を作り上げます。このデザイナーと職人の二人三脚により、美しさと実用性を高次元で両立させた製品が生み出されています。
また、日本の気候や住環境に合わせた素材選びや加工技術により、高温多湿な環境でも長期間美しさを保てるよう設計されています。これは海外ブランドにはない、国産家具ならではの大きなメリットといえるでしょう。
3つのブランドライン完全解説
AD-COREを展開するAD CORE DEVISEでは、異なるテイストの3つのブランドラインを展開しています。それぞれの特徴を理解することで、あなたの理想的なインテリアスタイルに最適なラインを選択できます。
A-mode:カリフォルニアスタイルの魅力
A-mode(エーモード)は、カリフォルニアスタイルをイメージしたシリーズです。全般的にフォルムはシンプルで、素材と使い心地にこだわったラインアップが特徴です。
西海岸のリラックスした雰囲気を日本の住環境に適応させたデザインは、現代的なライフスタイルにぴったりフィットします。無垢材の温かみとモダンなフォルムの組み合わせにより、カジュアルでありながら上質な空間を演出できます。
特に人気のMD-805ソファは、ホワイトオーク材の美しいカーブが印象的で、ボタン絞りの座と背がアクセントとなっています。オプションで3色のレザーから選択できる柔軟性も魅力の一つです。
AD CORE:イタリアモダンデザインの真髄
AD CORE(エーディーコア)は、同社のファーストブランドで、イタリアモダンデザインを意識した洗練されたデザインが特徴です。他のブランドと異なり、AD COREの製品には個別のイタリア語の名前が付けられます。
これは、AD COREがプロダクト個々の個性を重視するブランドであることを示しています。シャープでエッジの効いた製品がラインナップされており、都市的で洗練された空間作りに最適です。
代表作のZONAソファは、流れるようなシャープなラインと無垢材の削り出し背フレームが独特な空間を生み出し、まさにイタリアモダンデザインの真髄を表現しています。

NEO CLASSICO:ヨーロピアンクラシックの上品さ
NEO CLASSICO(ネオクラシコ)は、ヨーロピアンクラシックの要素を現代的に解釈したラインです。伝統的なヨーロッパ家具の上品さと格調高さを、現代の住環境に適した形で表現しています。
特にNEO CLASSICO Heritageシリーズでは、イギリスの農家のテーブルをモチーフにリデザインしたダイニングテーブルや、ジョージアンスタイルをモチーフにしたキャメルバックのチェアなど、ヨーロッパの伝統的なデザインエッセンスを現代的に昇華した製品が展開されています。
柔らかなテーパーラインとカーブしたアームがエレガントなソファシリーズは、ハイバックの背によりリラックスした座り心地を提供し、腰部のクッションが豊かな座り心地をサポートします。
AD-COREの代表作品と特徴
CHERVOチェア:1986年から愛され続けるベストセラー
CHERVO(チェルボ)チェアは、AD-COREを代表する記念すべき第一号作品として1986年に誕生し、現在まで愛され続けているベストセラーモデルです。「鹿脚」と名づけられたスレンダーな脚部が特徴的で、草原に立つ若鹿のように凛々しく躍動的なたたずまいを表現しています。
シェルとスタイリッシュな脚を繋ぐスチールパイプフレームが、座が浮遊したような軽やかなデザインと椅子全体の強度を両立させています。腰を下ろし背を預けた瞬間、3次元成型の背座が身体にフィットし、心地よさに包まれる設計となっています。
CHERVOシリーズは進化を続けており、現在では以下のバリエーションが展開されています:
CHERVO(初代):ビーチ材の成形合板とウレタンフォームによるクラシックモデル
CHERVO 2:スタッキング機能を追加した現代的なデザイン
CHERVO 3:最も高級感のあるエグゼクティブモデル
CHERVO 4:よりゆったりとしたモジュールで多用途対応
ZONAソファ:リビングの主役になる存在感
ZONA(ゾナ)ソファは、「季節が変わるようにインテリアを替える」をコンセプトとしたシステムソファです。安定感のあるゆったりとした座面と、流れるようなシャープなラインを生む無垢材の削り出し背フレームが、独特な空間を生み出します。
このソファの最大の特徴は、モジュラーシステムによる高い拡張性です。ライフスタイルの変化や空間の用途変更に応じて、自由に組み合わせを変更できるため、長期間にわたって最適な配置を維持できます。
座面のクッションには高品質なコイルスプリングを使用し、長時間座っていても疲れにくい快適な座り心地を実現しています。背フレームの美しい木目と、選択可能な豊富なファブリックにより、様々なインテリアスタイルに対応可能です。
LIBERTAテーブル:浮遊感を演出する美しいフォルム
LIBERTA(リベルタ)テーブルは、「浮遊する天板」という印象的なデザインコンセプトで人気を集めるダイニングテーブルです。ソリッドの脚部との組み合わせにより、軽やかでありながら安定感のある絶妙なバランスを実現しています。
木目も美しいホワイトアッシュ材の脚部は楕円の断面を持ち、伸びやかで柔らかなフォルムを表現しています。この有機的な曲線が、空間に優しさと動きをもたらし、静的になりがちなダイニング空間に生命力を与えています。
テーブルトップは天然木とガラス天板から選択可能で、それぞれ異なる印象を演出します。天然木天板では木の温かみを、ガラス天板では軽やかで開放的な印象を楽しめます。
他の高級家具ブランドとの比較
海外ブランドとの価格・品質比較
AD-COREと海外高級家具ブランドを比較すると、コストパフォーマンスの優秀さが際立ちます。イタリアやドイツの高級ブランドと同等の品質でありながら、価格は20〜30%程度リーズナブルに設定されています。
品質面では、JIS規格3倍以上の強度基準や国産材を活用した気候適応性において、海外ブランドを上回る部分も多々あります。特に日本の高温多湿な環境での耐久性では、明確な優位性を持っています。
また、海外ブランドでは納期が3〜6ヶ月かかることが一般的ですが、AD-COREは国内生産のため比較的短納期での対応が可能です。急な引越しや新居への入居に際しても、柔軟に対応できる点は大きなメリットです。
国産ブランドとしての優位性
他の国産高級家具ブランドと比較した場合、AD-COREの特徴はデザインの独自性と継続性にあります。多くの国産ブランドが海外デザインの模倣や、短期的なトレンドに左右されがちな中、AD-COREは一貫したブランド哲学を維持しています。
「廃番にしない」方針により、購入後のメンテナンスや追加購入の安心感は、他の国産ブランドにはない独自の価値です。また、専属デザイナーによる統一された世界観は、ブランドとしての一貫性を保っています。
価格帯では、チェアが3.4万円〜、ソファが16万円〜と、高級家具としてはエントリーしやすい価格設定となっています。これにより、段階的に家具を揃えていくことも可能です。
購入後のアフターサービスと長期サポート
AD-COREの強みの一つは、購入後の長期サポート体制です。国内生産ならではのメリットとして、部品交換や修理対応が迅速に行われます。
特に注目すべきは、張り替えサービスの充実です。専門の技術者による椅子の張り替え加工により、長年使用したチェアを新品同様に蘇らせることができます。これにより、初期投資を活かしながら長期間使用を続けられます。
また、東京・大阪・名古屋のショールームでは、メンテナンス相談や使用方法のアドバイスも受けられます。家具のプロフェッショナルによるサポートにより、最適な状態で家具を維持できるのです。
AD-COREがおすすめな人・シーン
長期使用を前提とした家具投資を考える方
AD-COREは、**「一生モノの家具」**を求める方に特におすすめです。「廃番にしない」方針とJIS規格3倍の強度により、数十年にわたる使用にも耐えられる設計となっています。
特に以下のような方にぴったりです:
新築やリノベーションを機に本格的な家具を揃えたい方
子育て期から老後まで長く使える家具を求める方
頻繁な買い替えよりも、質の高い家具への投資を重視する方
メンテナンスしながら長く愛用したい方
初期投資は決して安くありませんが、年数で割った場合のコストパフォーマンスを考えると、非常に合理的な選択といえるでしょう。
日本の住環境に適したデザインを求める方
AD-COREの家具は、日本の住環境と生活スタイルを深く理解した上で設計されています。限られた空間を有効活用できるサイズ設定や、和洋折衷のインテリアにも馴染むデザインは、日本の住宅事情にマッチしています。
以下のような住環境の方に特に適しています:
マンションなどの限られた空間を有効活用したい方
和室とリビングが隣接している住環境の方
日本の気候に適した家具を求める方
シンプルで飽きのこないデザインを好む方
海外ブランドでは大きすぎる、または日本の住環境に馴染まないと感じる方にとって、AD-COREは理想的な選択肢となるでしょう。
資産価値も考慮した家具選びをしたい方
AD-COREの家具は、中古市場でも一定の価値を保持しています。ブランドの知名度向上と品質の高さにより、買取市場でも評価されているのです。
資産価値を考慮した家具選びにおいて、AD-COREが優れている理由:
ブランドの継続性による安心感
廃番にならないため、中古市場でも需要が継続
高品質による長期的な状態維持
デザインの普遍性による時代を超えた魅力
将来的に住環境の変化でライフスタイルが変わっても、適正価格での売却が期待できるため、リスクを抑えた家具投資が可能です。
まとめ
AD-CORE(エーディーコア)は、1985年から**「一度商品化した製品は廃番にしない」**という信念を貫き、真の意味での「一生モノの家具」を提供し続けている日本のデザイナーズ家具ブランドです。
JIS規格3倍以上の強度基準とイタリアモダンデザインと日本の職人技術の融合により、美しさと実用性を高次元で両立させています。A-mode、AD CORE、NEO CLASSICOの3つのブランドラインにより、様々なライフスタイルに対応できる豊富な選択肢を提供しています。
特に、長期使用を前提とした家具投資を考える方、日本の住環境に適したデザインを求める方、資産価値も考慮した家具選びをしたい方にとって、AD-COREは理想的な選択肢といえるでしょう。
品質の高さ、デザインの普遍性、そして継続的なサポート体制により、AD-COREの家具は単なるインテリアを超えて、豊かな生活を長期間にわたってサポートしてくれる頼もしいパートナーとなるはずです。

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✅ 4,300件以上の実績:おいくら4.76点、ヒカカク4.25点の高評価
AD-COREの家具は、その品質の高さと継続的な人気により、中古市場でも高い評価を受けています。特に以下の要因が査定額に好影響を与えています:
廃番にならないブランド方針による継続的需要
JIS規格3倍の強度による優れた耐久性
デザインの普遍性による時代を超えた魅力
国産ブランドとしての信頼性
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