カッシーナlc2の魅力や特徴・座り心地・購入方法について詳しく解説
- H.T
- 3月26日
- 読了時間: 12分
更新日:3月27日
カッシーナの「LC2」は、世界中で高い評価を受けているデザイナーズソファのひとつです。
直線的で洗練されたデザインは、モダンインテリアからクラシックな空間まで幅広くマッチし、多くの人々を魅了してきました。
そんなLC2は、ル・コルビュジエが手掛けた名作家具として知られており、現在はイタリアの高級家具ブランド「カッシーナ」が正規ライセンスのもとで製造しています。
この記事では、LC2の特徴や歴史、正規品とリプロダクト品の違い、さらに購入や中古品の注意点まで、カッシーナLC2を検討している方に向けて詳しく解説します。
デザイン性と機能性を兼ね備えたLC2の魅力を知り、理想のソファ選びに役立ててください。
本記事のポイント
カッシーナLC2の歴史やデザイン背景について理解できる
LC2の特徴や使用されている素材について知ることができる
正規品とリプロダクト品の違いや選び方がわかる
LC2の購入方法や売却時のポイントが理解できる
カッシーナLC2とは?製品誕生の歴史や魅力を解説

LC2の歴史|ル・コルビュジエと名作誕生の経緯
LC2が誕生した背景には、当時のモダニズム建築の思想が深く関わっています。
デザインを手がけたル・コルビュジエは、「住宅は住むための機械である」という理念を掲げ、建築だけでなく家具のデザインにも機能性を追求しました。その結果生まれたのがLCシリーズです。
LC2がデザインされた1928年は、ちょうどモダニズムが台頭してきた時代でした。
それまでの家具は、装飾が多く施されたクラシックなスタイルが主流でしたが、LC2はその流れを大きく変える存在となりました。
スチールパイプを使用した構造は、従来の木製フレームとは異なり、耐久性と軽量性を両立し、革新的なデザインとして注目されました。
カッシーナが正式にライセンスを取得し、復刻販売を開始したことで、世間に広く認知されるようになりました。
現在では、LC2は単なる家具ではなく、モダンデザインのアイコンとして評価されています。そのシンプルなフォルムと高い機能性は、現代のインテリアデザインにも大きな影響を与え続けています。
また、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に所蔵されるなど、美術的価値も認められています。
このように、LC2は単なるソファではなく、時代を超えて愛され続ける名作家具のひとつとして、世界中で親しまれています。
LC2の構造・素材
LC2の特徴は、シンプルながら計算された構造、高品質な素材、そして快適な座り心地にあります。
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
1. シンプルで頑丈な構造
LC2は、スチールパイプのフレームと分離型のクッションで構成されたシンプルな構造が特徴です。このデザインにより、耐久性と軽量性を両立しながら、視覚的にも洗練された印象を与えます。
フレーム:スチールパイプ製でクロムめっき仕上げ。高い強度と耐久性を誇り、錆びにくい仕様になっています。
クッションの配置:背・座・アームのクッションが独立しており、それぞれがしっかりと体を支えながら快適な座り心地を提供します。
このように、LC2はシンプルながら堅牢な作りで、長年にわたって愛用できる耐久性を備えています。
2. 厳選された素材
LC2は、素材選びにもこだわっており、使用環境や好みに合わせて選べるようになっています。
張地(ファブリック・レザー)
正規品では、本革(アニリン仕上げ・セミアニリン仕上げ)や高品質なファブリックが採用されています。
本革は使い込むほどに風合いが増し、長年使用することで独特の味わいが生まれます。
合成皮革を使用したリプロダクト品もありますが、質感や耐久性は本革には及びません。
クッション素材
ポリエステルパッディング:適度な弾力があり、型崩れしにくい。
フェザーパッディング:柔らかく、包み込まれるような座り心地。
これらの素材が選べることで、利用シーンや好みに応じた最適な座り心地を実現できます。
LC2の魅力|モダンデザインと機能性の融合
LC2の魅力は、その洗練されたモダンデザインと高い機能性にあります。見た目の美しさだけでなく、実用性を兼ね備えているため、世界中の住宅やオフィスで広く採用されています。ここでは、その魅力を詳しく解説します。
1. 無駄を削ぎ落としたモダンデザイン
LC2は、1928年にデザインされたにもかかわらず、現在でもモダンな空間に違和感なく溶け込むタイムレスなデザインが特徴です。
直線的なフォルム:無駄を排したシンプルなラインは、現代のミニマルなインテリアとも相性抜群です。
クロム仕上げのスチールフレーム:金属の光沢が高級感を演出し、インテリアに洗練された印象を与えます。
視覚的な軽やかさ:クッションをスチールフレームの内側に配置することで、重厚感がありながらも圧迫感を抑えたデザインになっています。
このデザインは、住空間だけでなく、ホテルやオフィスのロビーなど、さまざまなシーンで活躍しています。
2. どんな空間にも調和する汎用性
LC2の魅力は、そのシンプルさゆえに、さまざまな空間にフィットする点にもあります。
クラシック×モダン:伝統的なインテリアにも、現代的なデザインにもマッチします。
色と素材のバリエーション:本革やファブリックなど、カスタマイズ性が高いため、自分好みのスタイルを実現できます。
住宅から商業施設まで対応:個人宅だけでなく、高級ホテルや企業の応接室でも採用されており、プロフェッショナルな空間演出が可能です。
このように、LC2は空間に合わせた幅広いアレンジが可能で、設置場所を選びません。
3. 実用性を兼ね備えた高い機能性
デザイン性だけでなく、実用的な面でも優れています。
長時間座っても疲れにくい
クッションの厚みがあり、適度な硬さで体をしっかり支えます。
フェザーパッディング仕様は、より柔らかく包み込まれるような座り心地です。
耐久性の高さ
スチールフレームは非常に頑丈で、長期間使用しても歪みが少ないです。
本革の張地を選べば、経年変化を楽しみながら長く愛用できます。
メンテナンスのしやすさ
クッションが独立しているため、汚れが付いた場合も部分的なクリーニングが可能です。
フレームは拭くだけで手入れが完了し、美しい状態を保ちやすいです。
このように、LC2はデザインだけでなく、実用性にも優れた名作ソファです。美しさと快適性を兼ね備えたLC2は、長年にわたって愛され続ける理由があるのです。
LC2の座り心地は?
LC2は、モダンデザインのアイコンとして知られるだけでなく、座り心地にもこだわり抜かれたソファです。その特徴をユーザーの評価を交えながら詳しく解説します。
座り心地の特徴
LC2の座り心地は「しっかりとしたサポート感がありながら、快適にくつろげる」と評されています。具体的なポイントは以下のとおりです。
適度な硬さ
座面は比較的しっかりとした作りになっており、長時間座っていても疲れにくい仕様です。
背もたれやアーム部分も同様に適度な弾力があり、しっかり体を支えてくれます。
フェザーパッディングとポリエステルパッディングの違い
フェザーパッディング:柔らかめで、体が沈み込むようなフィット感がある。
ポリエステルパッディング:やや硬めで、型崩れしにくいのが特徴。
ダブルクッション構造
背・座・アームのクッションが独立しており、圧力を分散することで快適な座り心地を提供。
背もたれが低めのため、視界を遮らず開放感のある空間を作ることが可能。
どんな人におすすめ?
LC2は、以下のような人に特におすすめです。
モダンデザインのソファを探している人
シンプルで洗練されたデザインを求めているなら、LC2は理想的。
長時間快適に座れるソファを求める人
適度な硬さがあり、長時間の使用でも疲れにくい仕様。
オフィスや応接室に設置したい人
しっかりとした座り心地で、来客用のソファとしても適している。
LC2は、デザインと機能性のバランスが取れた名作ソファであり、快適な座り心地を求める人にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
カッシーナLC2の購入方法と注意点

LC2正規品とリプロダクト比較|違いと選び方
LC2は、カッシーナが製造する正規品と、他メーカーが製造するリプロダクト品(復刻版)が市場に流通しています。
両者は見た目が似ていますが、品質や価格に大きな違いがあります。ここでは、それぞれの違いを比較し、どちらを選ぶべきかを解説します。
1. LC2正規品とリプロダクト品の違い
LC2の正規品とリプロダクト品は、デザインのオリジナル性、素材の品質、耐久性などで大きく異なります。
2. LC2正規品とリプロダクト品、どちらを選ぶべき?
正規品を選ぶべき人
本物のカッシーナLC2を所有したい
長く愛用し、メンテナンスしながら使いたい
価値が落ちにくいデザイナーズ家具を求めている
リプロダクト品を選ぶべき人
価格を抑えてLC2のデザインを楽しみたい
こまめなメンテナンスが不要な家具を探している
短期間だけ使用する予定
リプロダクト品は手頃な価格で手に入る一方、耐久性や質感に差があります。
長期的な視点で見ると、正規品のほうがコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
LC2はどこで買える?
LC2を購入するには、正規販売店・カッシーナの直営店またはオンラインストアを利用する方法があります。
それぞれの購入方法の特徴を解説します。
1. カッシーナの正規販売店
カッシーナのLC2正規品を購入するなら、直営店や正規代理店を利用するのが確実です。以下のようなメリットがあります。
確実に本物が手に入る(偽物や模倣品の心配なし)
ファブリックやカラーバリエーションを選べる
購入後のメンテナンスが受けられる
店舗で実際に座り心地を試せる
代表的なカッシーナ販売店
カッシーナ・イクスシー(Cassina ixc.)
日本国内で正規販売を行う唯一の代理店。
東京・大阪などのショールームで実物を確認可能。
百貨店や高級家具店
一部の百貨店やインテリアショップでも取り扱いあり。
2. オンラインでの購入
オンラインショップでもLC2の正規品を購入できます。
ただし、信頼できる販売店を選ぶことが重要です。
中古品のメリットと購入時の注意点
LC2は長年使える耐久性の高いソファのため、中古市場でも流通しています。
中古品を購入するメリット
新品より安く購入できる
希少なカラーや仕様のモデルが見つかることがある
ヴィンテージ家具として価値が上がる可能性がある
購入時の注意点
① 正規品かリプロダクト品かを見分ける
カッシーナのロゴや識別番号があるか確認
証明書が付属しているかチェック
フレームの仕上げやクッションの素材を調べる
② コンディションの確認
クッションのへたりや革の劣化がないか
フレームに傷や錆びがないか
座り心地が大きく変わっていないか
LC2の売却や買い替えの注意点
カッシーナのLC2は、高級デザイナーズ家具として市場で高い評価を受けています。
そのため、中古市場でも価値が落ちにくく、製品の状態が良く適切な方法で売却すれば高額での取引が可能です。
ここでは、LC2を売却する際の注意点や資産価値を保つためのポイントについて解説します。
1. LC2の資産価値はどのくらい?
LC2の正規品は、デザインの普遍性とブランドの信頼性から中古市場でも一定の価値を維持しています。
特に以下の要因が影響します。
ブランド価値:カッシーナ製のLC2は、正規品としての価値が保証されているため、リセールバリューが高い。
デザインの普遍性:モダンデザインのアイコンとして、時代を超えて人気があり、需要が安定している。
耐久性の高さ:適切にメンテナンスされていれば、数十年使用できるため、中古市場でも高値で取引される。
2. LC2を売却する際の注意点
LC2を売却する際は、以下のポイントを確認するとスムーズに取引できます。
正規品の証明書を確認
カッシーナ製のLC2には正規品証明書やシリアルナンバーが付属しているため、これらを提示できると高値で売却しやすい。
状態をチェック
クッションのへたりや革の傷、フレームの劣化がある場合、査定額が下がることがある。事前にメンテナンスを施すことで、より良い価格で売却可能。
売却先を選ぶ
専門の中古家具店:デザイナーズ家具専門の買取業者は、適正価格での査定をしてくれる。
オークション・フリマアプリ:個人間取引なら仲介手数料を抑えられるが、正規品の証明や配送の手間が発生する。
3. 買い替えのタイミング
LC2を新しいモデルに買い替えたい場合、以下のようなタイミングで売却を検討するとよいでしょう。
市場価格が高騰しているとき
クッションや張地が劣化する前
LC2は資産価値を維持しやすい家具ですが、売却の際は正規品であることの証明とコンディションの維持が重要になります。
適切な戦略を立てて、スムーズに取引を進めましょう。
まとめ
カッシーナLC2は、ル・コルビュジエが手がけた歴史あるデザインと、現代の空間にも馴染む高い機能性を兼ね備えたソファです。
ミニマルで洗練されたフォルムや、快適な座り心地は、多くのインテリアファンに支持され続けています。また、正規品とリプロダクト品には大きな違いがあるため、購入時は慎重な判断が必要です。
新品や中古、どちらを選ぶ場合でも、信頼できる販売店で購入することが重要となります。
カッシーナLC2は、家具という枠を超え、インテリアの価値を大きく高めるアイテムです。
長く愛用でき、資産価値も高いこの名作ソファを、ぜひあなたのライフスタイルに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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