家具買取の専門店はなぜ少ない?リユース事業者が避ける5つの理由と攻略法
- Norifumi Hanada

- 23 時間前
- 読了時間: 10分

3兆円を超える巨大なリユース市場。その中で、なぜか家具買取を専門とする事業者が極端に少ないことをご存知でしょうか。
「衣類・服飾品が18.9%、ブランド品が11.7%のシェアを占める中、家具・家電は8.9%で2,775億円もの市場規模があるのに、専門店はほとんど見当たらない」そんな疑問を持つリユース事業者の方も多いはずです。
実は、この「家具買取専門店の少なさ」には、業界特有の構造的な理由があります。しかし、その理由こそが、専門性を持つ事業者にとって大きなビジネスチャンスとなる可能性を秘めています。
この記事では、なぜリユース業界で家具買取専門店が少ないのか、その5つの理由を詳しく解説し、逆にそれがどのようなビジネスチャンスにつながるのかを明らかにします。現在リユース事業を運営されている方、これから参入を検討されている方にとって、新たな事業戦略のヒントとなることでしょう。
本記事のポイント
リユース市場における家具分野の実態:8.9%のシェアで約2,775億円の市場規模
家具買取専門店が少ない5つの理由:物流・保管・専門性・収益性・参入障壁
専門店不足が生み出すビジネスチャンス:競合の少なさと差別化の可能性
成功事例から学ぶ:カグプロが実現する99%減額なし保証の秘密
今後の市場展望:2030年4兆円市場における家具分野の可能性
□リユース市場3兆円の中で家具が占める位置

急成長するリユース市場の全体像
2023年のリユース市場は3兆1,227億円に達し、2009年の1兆1,274億円から順調に増加 環境省しています。この驚異的な成長の背景には、消費者の環境意識の高まりとフリマアプリの普及があります。
商品カテゴリー別のシェアを見ると、「衣料・服飾品」が最も多く18.9%(5,913億円)、「ブランド品」が11.7%(3,656億円)、「家具・家電」が8.9%(2,775億円) 環境省という構成になっています。
家具・家電分野の特徴的な位置づけ
家具・家電分野の2,775億円という市場規模は、決して小さくありません。むしろ、カテゴリー別では第3位の規模を誇ります。しかし、この分野には興味深い特徴があります。
購入単価を見ると、家具・家電は2〜3万円台と、バイク・原付の18万円台、ブランド品に次いで高額です。これは、単価の高い商品を扱うことで、売上を効率的に積み上げられる可能性を示しています。
一方で、中古家具・家電売上ランキングの上位企業を見ると、ほとんどが総合リユース店や家電専門店であり、家具に特化した専門店は極めて少ないのが現状です。
□なぜ家具買取専門店が少ないのか|5つの構造的理由
1. 物流コストの問題|搬出・運搬の高いハードル
家具買取における最大の課題は、物流コストの高さです。運搬や保管にコストがかかる大型テレビ台、ベッドやソファなどは、買い取れない場合が多いのが実情です。
具体的なコスト負担
専門の搬出スタッフ(最低2名)の人件費
トラックなどの運搬車両の維持費
ガソリン代や高速道路料金
搬出時の養生資材費
階段作業や吊り下げ作業の追加費用
業者によっては作業費・運搬費・出張料など、費用がかかることもあり、これらのコストを査定額から差し引くと、顧客に提示できる買取価格が大幅に下がってしまいます。
2. 保管・在庫管理の課題|莫大な倉庫コスト
家具の保管には、他の商品カテゴリーとは比較にならないほどの倉庫スペースが必要です。
倉庫保管の現実 保管料の相場は1単位あたり5,000円前後となっており、大型家具を複数保管する場合、月額で数十万円のコストが発生します。さらに、外部倉庫を使う場合、保管料に加え、荷役料(入出庫に伴う費用)が発生し、在庫保有期間が長くなるほどコストが膨らみます。
また、家具は温度・湿度管理も重要で、劣化やトラブルを防ぐためにも温度や湿度の調整が可能なサービスで検討する必要があり、これも追加コストとなります。
3. 専門知識と査定の難しさ|ブランド価値の見極め
家具の適正な査定には、高度な専門知識が不可欠です。
査定に必要な専門知識
ブランドやデザイナーの識別能力
素材(無垢材、突板、合板など)の判別
製造年代や希少性の把握
修復可能性の判断
市場での需要動向の理解
特定の品目を得意とする買取業者は、知識や販売経路、買取実績が豊富にあることから高額査定がつきやすい一方で、総合リユース店では専門知識の不足から適正な査定が難しくなります。
特に高級ブランド家具の場合、ブランド家具とノーブランド家具の査定金額が大きく変わるため、知識不足は致命的な査定ミスにつながる可能性があります。
4. 収益性の課題|薄い利益率との戦い
家具買取事業の収益構造には、特有の難しさがあります。
収益性を圧迫する要因 定価が安い家具の場合、リサイクルショップには「無料引き取り」または「格安買い取り」で対応されることもあり、安価な家具の中古品は利益が出にくいという現実があります。
さらに、ノーブランドの家具は新品との価格差が小さいため、中古家具の販売価格はどんどん下がってきています。加えて、配送費や保管費などの固定費が高いため、薄利多売のビジネスモデルでは成立しにくい構造となっています。
5. 参入障壁の高さ|初期投資と運営体制
家具買取専門店として事業を始めるには、相当な初期投資と運営体制の構築が必要です。
必要な初期投資と体制
大型倉庫の確保(最低でも数百坪)
運搬車両(2tトラック以上)の購入またはリース
専門知識を持つ査定員の育成
修理・メンテナンス設備の整備
在庫管理システムの導入
二段ベッドや、システムの本棚など、分解などが大変な家具を扱うには、組み立て・分解の技術を持つスタッフも必要となり、人材育成にも時間とコストがかかります。
□専門店が少ないからこそ生まれるビジネスチャンス
競合の少なさが生む価格決定権
家具買取専門店が少ないということは、裏を返せば競合が少ないということです。総合リユース店が片手間で行う家具買取とは異なり、専門店として確立すれば、地域での価格決定権を持つことが可能になります。
実際、専門性を持つことで、顧客からの信頼も厚くなります。「家具のことなら、あの店に相談すれば間違いない」というポジションを確立できれば、価格競争に巻き込まれることなく、適正な利益を確保できます。
高級家具市場でのポジショニング
ブランド家具は、新品の値段が高く「少しでも安い価格でブランド家具を買いたい」と考える人も多いため、中古市場でも人気商品です。この高級家具市場に特化することで、単価の高い取引が可能になります。
カッシーナ、B&B Italia、アルフレックスなどの高級ブランド家具は、適正に査定・販売すれば、一般的な家具の数倍から数十倍の利益を生み出すことができます。
サステナビリティ意識の高まりという追い風
環境意識の高まりにより、「良いものを長く使う」という価値観が広がっています。特に富裕層を中心に、質の高い家具を適切にメンテナンスしながら使い続ける文化が定着しつつあります。
この流れは、高品質な家具の買取・再販売を行う専門店にとって大きな追い風となっています。単なる中古品販売ではなく、「価値ある家具を次世代につなぐ」という社会的意義のあるビジネスとして認知されることで、ブランド価値の向上にもつながります。
□カグプロが実現する家具買取専門店の成功モデル

☆99%減額なし保証を可能にする専門性
カグプロが提供する「99%減額なし保証」は、業界では極めて珍しいサービスです。これを実現できる理由は、徹底した専門性にあります。
専門性が生む強み
4,300件以上の取引実績による正確な相場把握
ブランド別、商品別の詳細な査定基準の確立
専門スタッフによる事前査定の精度向上
高級家具に特化した販売ルートの確保
この専門性により、事前査定の段階で正確な買取価格を提示でき、現地での減額リスクを最小限に抑えています。
☆地域密着型の効率的な事業運営
カグプロは、神戸・芦屋・大阪・西宮エリアに特化した地域密着型の運営を行っています。
地域密着の利点
移動時間の短縮による効率化
当日対応など迅速なサービスの実現
地域での信頼関係の構築
口コミによる顧客獲得の促進
エリアを限定することで、物流コストを抑えながら、きめ細やかなサービスを提供できる体制を構築しています。
独自の付加価値サービス
単なる買取だけでなく、様々な付加価値サービスを提供することで、顧客満足度を高めています。
カグプロの付加価値サービス
修理業者の紹介
家財撤去から修理・張替えまでのワンストップサービス
秘密保持契約(NDA)対応
手話対応など、多様な顧客ニーズへの対応
これらのサービスにより、単純な価格競争ではなく、サービスの質で差別化を図っています。
□今後の市場展望|2030年4兆円市場での家具分野
リユース市場全体の成長予測
リユース経済新聞では、2030年にはリユース市場が4兆円のマーケットに拡大すると予測しています。この成長率を現在の家具・家電分野のシェア8.9%に当てはめると、2030年には約3,560億円規模まで拡大する可能性があります。
家具分野特有の成長要因
家具分野には、他のカテゴリーにはない成長要因があります。
家具市場の成長を後押しする要因
ホテル需要の回復:インバウンド需要の回復により、ホテルのリニューアル需要が増加
オフィス家具の入れ替え:働き方改革によるオフィスレイアウトの変更
タワーマンションの増加:都市部での高級家具需要の拡大
SDGsへの意識:企業のサステナビリティ経営による中古家具活用
これらの要因により、家具買取市場は今後さらなる成長が期待されています。
専門性がもたらす競争優位性
市場が拡大する中で、専門性を持つ事業者の価値はさらに高まると予想されます。総合リユース店では対応しきれない高級家具や大型家具の買取需要は、専門店に集中する可能性が高いでしょう。
特に、一次流通企業によるリユース参入が増えつつある中で、家具メーカーやインテリアショップとの提携も視野に入れた事業展開が可能になります。
□まとめ|少数精鋭だからこそ輝く家具買取専門店の価値
リユース事業者の中で家具買取専門店が少ない理由は、物流コスト、保管費用、専門知識の必要性、収益性の課題、そして高い参入障壁という5つの構造的な問題に起因しています。
しかし、これらの課題は、見方を変えれば「参入障壁の高さゆえの競合の少なさ」という大きなビジネスチャンスでもあります。専門性を磨き、地域に根差した効率的な運営体制を構築できれば、安定した収益基盤を築くことが可能です。
2030年に向けて4兆円市場へと拡大が予想されるリユース市場において、家具分野は「競合が少なく、専門性が評価される」稀有な領域といえるでしょう。今こそ、家具買取専門店としての道を検討する絶好のタイミングかもしれません。
この記事が、あなたのリユース事業の新たな方向性を考えるきっかけとなれば幸いです。
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